老後貧乏にならない住宅ローンの賢い組み方・返し方
疾病保証の加入で働けなくなるリスクを軽減できる
まずは、借り方について。
借入額が4,000万円より多く、共働きなら、
夫婦でローンを分けて住宅ローン減税枠を
フル活用しましょう。
住宅ローン減税は、年末のローン残高(一般住宅の上限4,000万円)
の1%に相当する金額が所得税から戻ってくる制度。
控除期間は10年。仮に6000万円を借りる場合、
夫が一人でローンを組むと上限額を
超えてしまうため、夫婦で分けた方がお得です。
ただ、妻にある程度の所得がなければメリットがないため、
会社勤めを続けるかどうかがポイントになるでしょう。
(一般住宅・35年固定金利1.5%で金利変動はなかったものとして試算)
借り方の二つ目は、三大疾病などにも備えられる
「疾病保証付き団体信用生命保険」です。
例えば、がんの診断が確定すると、保険金によって
住宅ローンの残債が完済されます。
医療の進歩に伴って通院治療や介護が必要になるケースが
増えていますが、そうしたリスクにも備えられるのが魅力です。
銀行によって保険料率や保険金が下りる条件、
住宅ローン金利などが異なるため、比較・検討してみましょう。
借り換え時にも利用できます。
一方、老後貧乏にならない返し方の
最大のポイントは「繰り上げ返済」です。
ただ、これから教育費などにかかるなら、
貯金減らしてしまうのは危険。
もっと高い金利でお金を借りるようになったら
それこそ本末転倒です。
貯金が少ない場合、
「退職金を当てにしてローンの残りを全額返そう!」
とういのもNG。
半分だけ繰り上げ返済し、残りは貯金をしておいた方が安心です。
その時は「返済期間の短縮」ではなく「月々の返済額の変更」で。
返済期間が同じなら、毎月返すお金はこれまでの
半分くらいになるため、ゆとりを持って生活できるはずです。