あまどいって気にかけてる?意外と起きやすいあまどいのトラブルとは?
皆さんは、「あまどい」という言葉を聞いて、どんなものかすぐ頭に浮かびますか?
本題に入る前に、簡単に説明したいと思います。
雨樋(あまどい)・・・屋根の上に流れる雨水を屋根の先端で受け、雨水を地上(下水)に流すための設備。
そうです、家の屋根に付いているアレです。
もし屋根にあまどいがなければ、軒先のあちこちから雨水が下に落ちていってしまいます。
水の威力は時としてものすごいものがありますよね。雨だれが地面で跳ねて外壁や基礎に当たり続ければ、建物を傷つけかねません。
また、植栽を傷めてしまうことなどにもつながります。
このようにあまどいには、私たちの家屋を雨水から守るための役割がたくさんあるのです。
大雨が降っても水があふれないように、屋根の面積などを考慮して設置されますが、最近各地で続いているような豪雨レベルだとうまく機能しきれないこともあります。
また、常に日光や風雨にさらされているため、思っている以上に劣化しやすいところでもあります。
そういったことが背景にあり、最近あまどいのトラブルが多くなっているそうです。
今回は、そんなあまどいに起きやすいトラブルなどについてお話ししていきたいと思います。
詰まり
主に、落ち葉やほこりが長年に渡って蓄積されたことが原因で起こります。
特に庭に木が植えられている場合、近くに公園がある場合などは要注意です。
私の知人の家もまさに公園の真横にあり、あまどいが詰まってしまったそうです。公園に植えられている自宅の屋根よりも高い木の葉っぱが、長年の間あまどいに入り込み続けたことが原因だったそうです。
ある時、雨が降っていないのに、ポタポタと水の音が鳴り続けているのを不審に思って、あまどいの異変に気がついたようです。
雨は止んでいるはずなのに雨音がしたり、あまどいから水があふれているような様子を発見したら要注意です。
あまどいが詰まっている可能性がありますよ。
雪による変形・破損
あまどいに積もってしまった雪の重みで、あまどいが壊れたり変形してしまうことがあります。
大雪が降った場合、屋根そのものに注意を払うことはあっても、あまどいに目を向ける人はあまりいないそう。
そうしている間に破損や変形が進み、一部の修理だけではなく全てを交換しなくてはならないケースもあるようです。
雪が降ったときは、あまどいの様子に注意しておくことが大切です。
経年劣化による変形・破損
これはある意味仕方ないですよね。どんなものでも時間が経てば劣化してしまいます。
破損箇所が大きい場合は、架け替えが必要になりますが、小さい場合は部分的な補修で済む場合も多いようです。
あまどいの耐久年数は、屋根や外壁に比べて短いのが現実。
最近多い自然災害などで、劣化が進んでしまうことも少なくないようです。
反り、変形、ひび割れ、つなぎ目の金具の劣化など、さまざまな劣化が現れるのがこのあまどい。
普段から、異常がないか気にしてみることが大切と言えます。
あまどいのトラブル、放っておくとどうなる?
先ほどお話ししたように、あふれ出した水が建物の外壁を傷つけたり、汚したりしてしまいます。
自分の家が傷ついたり汚れるだけならまだいいですが、近年ではこのあまどいが原因でご近所トラブルが起きてしまうこともあるそうです!
例えば・・・
・隣家とかなり近い状態で家を建築した場合、自宅の屋根に設置したあまどいが隣家の敷地にはみ出す
これはいかにもトラブルになりそうな内容ですよね。
「それなら、はみ出したあまどいは撤去してしまおう!」という訳にもいきません。
あまどいは、雨水を地上(下水)につなぐもの。これを撤去してしまったら、今度は屋根から落下する雨水が、隣家の敷地に流れ込んでしまう事態にもつながってしまいます。
もし家を建てるとなった場合には、あまどいが隣家の敷地に入ってしまわないように設計することが大切です。
・あまどいがつまってしまい、あふれ出た雨水が隣家の外壁に飛び散る
これも、つまりやすいあまどいには起こりやすい現象と言えます。
飛び散り続けた雨水が原因で、隣家の外壁にコケやカビが生えてしまった・・・なんてことにもなりかねません。
やはり、こまめにつまりがないかのチェックをする必要がありそうですよね。
まとめ
実際には、自宅のあまどいの存在を気にかけている人は、そうそういないと思います。
でも、先ほどお話ししたように、ご近所トラブルになってしまうこともある部分。
特に、今年は台風も多く、今後もいつ自然災害が起きるかわかりません。
台風などの自然災害の後には、あまどいに不具合が生じていないかのチェックが大切です。
また、普段から定期的にあまどいをチェックする習慣も、大切な我が家を守るためには重要なポイント。
皆さんも、これを機に、あまどいのチェックをしてみましょう!