あなたの家は大丈夫?地震で起きる家具や家電の転倒とは?効果的な対策は?
先日、北海道で大きな地震がありました。
6月には大阪でも最大震度6弱の地震が起きました。
なんと、全世界で起きるマグニチュード6以上の地震の20%は日本で起きているそうです。
大学の教授や専門機関等が、今後大地震が起きる可能性が高い地域などを予測していますよね。
テレビなどのメディアでも特集が組まれるほど。
いわゆる首都直下型地震や南海トラフ地震などは、よくテレビ番組でシミュレーションされていたりもします。
しかし実際は、どこで大地震が起きてもおかしくない時代と言われています。
対岸の火事ではなく自分の身に置き換えて、日頃からしっかり備えておくことが大事ですよね。
今回は、地震によって転倒・落下するおそれのある‟家具”や‟家電”に対する備えなどについて、お話していきたいと思います。
地震による家具・家電の転倒被害
いつどこで地震が起きるのかは誰にもわかりません。
外出中なのか、在宅中なのか。
家の中にいた場合に一番こわいのが、家具や家電の下敷きになってしまうことです。
また、家具・家電の転倒によって起こり得る状況として、以下のものも挙げられます。
・逃げ道がふさがれる
・割れたガラスなどの飛散物でケガをする
一分一秒でも早く逃げたい状況のときに「道がふさがれていて進めない」「割れたガラスでケガをして思うように進めない」などの状態になってしまったら…考えただけでも恐ろしいですよね。
実際に東日本大震災でも、家具の転倒被害は多かったそうです。(落下・移動などの被害も起こり得ます)
また、高層になればなるほど被害が大きくなるとのこと。
オフィスの中にあるコピー機のような重くて安定しているものでも、転倒の被害があったようです。
特に地震対策が必要な家具・家電とは
当たり前ですが、重量が大きいものほど転倒したときの被害も大きくなってしまいますよね。
家具であれば食器棚、タンス。家電であれば冷蔵庫、洗濯機などが挙げられます。
ちなみに洗濯機においては、地震でホースが抜けてしまい、家中が水浸しになってしまったケースもあるそうです。
マンションなど共同住宅の場合、下の階に漏れてしまうことにもなりかねません。
家具だけではなく、家電にも転倒防止策は必要だと言えるでしょう。
具体的な防止策とは?
家具の転倒防止と言えば、いわゆるつっぱり棒が主流と言えるでしょう。
実際、我が家でも本棚につっぱり棒を固定しています。
家具を転倒させないためには、固定することが不可欠なのですが、一口に“固定”と言っても多種多様なのです。
例えば・・・
・L字金具
角度90度のL字型の固定具。最近では100円ショップでも売られています。
壁にボルトを打ち込んで固定するので強度は強いですが、賃貸住宅では利用できない可能性があります。
・ストッパー
家具の天板と壁をベルトのようなものでつなぐタイプなどがあり、壁に穴を開けないで済む手軽さが特徴。
震度6強レベルまで対応可能なストッパーもあります。
・つっぱり棒
言わずと知れたメジャーな耐震グッズ。手軽さが売りですが、やはりL字金具と比較すると強度は落ちます。
また、縦揺れタイプの地震には効果的ですが、横揺れタイプだと外れやすいという弱点もあります。
・マット
やわらかい素材のジェルマットが主流。
他の物と比べると比較的安価ですが、最近は震度7レベルにも対応可能な商品も出てきています。
テレビやパソコンなどに使用する人が多いそう。
このように、地震対策グッズはさまざまです。
ひとつの対策グッズだけではなく、複数のグッズを組み合わせて使用することで、耐震強度を増すことができます。
“地震対策のプロ”とは?
先ほど挙げた地震対策グッズは、ホームセンターなどで簡単に手に入れることができますが、本当に「正しく」対策できるかというのはまた別問題。
どこに何のグッズを取り付けるのかを正しく判断することは、素人にはなかなか難しいことだったりします。
そこで、正しい耐震対策を提案したり、実際に家具・家電の固定までを担当してくれる業者も増えてきています。
また、引っ越しの際の耐震・防災グッズの設置サービスを実施している引っ越し業者もあります。
(東日本大震災後、増えてきたようです)
防災の専門家に、自宅の家具や家電の配置などを見てもらえる機会はなかなかないので、こういったサービスも活用する価値はありますよね。
最後に
初めにも触れましたが、今や日本のどこにおいても地震が起きる可能性があります。
天災を抑止することは不可能ですが、起こり得る最悪の事態を予測し、それに備えることは可能です。
あの阪神淡路大震災のとき、建物の中でケガをした人の約半数は、家具の転倒・落下が原因だったそうです。
皆さんの住まいは、地震対策は万全ですか?
今一度、過去の教訓をもとに見直してみてはいかがでしょうか。