信じる?信じない?家の間取りは家相に合わせた方がいい?

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お正月、親戚同士が久しぶりに顔を合せ近況報告をしたり、今年の抱負などを話す時間は、とても楽しい一時ですね。

「今年は家を建てる!」などと話すものがいれば、「家相は大丈夫かい?」と茶々を入れてくる叔父さまがいたり…。

先日会った今年新築予定の友人にもそのような出来事があったようで、これまで家相には全く興味を持っていなかったものの、「家相は気にした方がいい」という親戚の方からアドバイスで、急に気になりだしてしまったようです。
あれこれ調べ、間取りについても今後建築士に相談に乗ってもらうそうです。

知らぬが仏?と思う部分はありますが、たとえ家相が迷信のようなものであったとしても、古来からよろしくないと言われている間取りにわざわざすることにも気が引けますよね。

特に注文住宅などで一から間取りを決めるケースでは、若い方でも家相を気にされる方は多いです。

そこで今回は、家相とはどんなものものか、実際どこまで気にするといいのかについてお伝えします!

そもそも家相って何?

家相とは、方位の吉凶を基本として家の立地や方向、形、間取りなどを決めようとする方法のことです。

具体的には

・家の中心を割り出し、そこを起点とした方位から、各部屋がどの位置にあるのかで家族の誰にどんなことが起こるのかをよむ。

・家の「張り欠け」などの形状から相をよむ。張りのある部分はその方角の意味する運が強い家となり、逆に欠けている部分はその方角の意味することが不足している家と考える。

・鬼門(北東)や裏鬼門(南西)に火や水を使う場所を配するのは凶。つまり、台所、浴室、トイレを鬼門や裏鬼門に配するのは凶とされる。

などの見方が一例として挙げられます。

しかし、家相にはいくつもの流派があり、ある派では吉でも他の派では凶になるなど、それぞれに決まりや秘伝のしきたりがあります。一重に家相と言っても、様々な考え方があるのです。

家相はいつ、どこで生まれたの?

遥か昔からの日本の住まいにおけるしきたりと思われている方も多いのではないでしょうか。

しかし、家相は陰陽五行の一分野として中国から伝わりました。
古くは神社仏閣や城などが家相の考えに基づいて建設されていたようですが、現在主に使われている日本の家相書は1800年初頭の江戸時代に出版された物で、実際に一般庶民の間で家相を気にする風潮が広まったのは、明治・大正期に入ってからのことです。
意外に新しいものなのですね。

家相って当たるの?どこまで気にするべき?

一番知りたいのは、この点かも知れません。

家相の信憑性については、様々な建築家また巨匠建築家までも、書籍などでその意見や考えを述べたりしています。

色々な方の意見を総じていうと、家相は一見何の根拠もない迷信のような印象を受けますが、実は幸福になる住まい造りへの先人の叡智が詰まったものであると言えます。
長い年月をかけて受け継がれてきた知恵から組み立てられたものなので、的を得ている(当たる)部分も多いのです。

ある巨匠建築家は、「家相は科学である」と話しています。

昔、現代のように快適な住まいや街をつくるための建築基準法がない時代、家相は“住まいを起因とした病気や事故を防ぐ”など住人を不幸にしない家造りを推奨するために一役かっていたといいます。

例えば「鬼門と呼ばれる北東に水廻りを置くのは凶」という話しでは、北東は年中冷たい北風が吹きやすく、血圧の高い高齢者等に健康被害(今で言うヒートショック)が起こりやすいので浴室は避けた方がいい。
また、日も当たりにくいので構造体の木が朽ちやすく、衛生上もよくないから水廻りは避けなさい!という全うな理由が込められています。

他には「妊婦のいる家では普請してはならない」という言い伝えもあります。
普請とは、家屋を建てたり修理したりすることです。
妊婦はけがれたものだから普請という神聖な行事に関わってはいけないという、現代であれば信じられないような理不尽な内容です。

しかし、こちらも実は、工事中は家の主婦に精神的にも体力的にも大きな負担がかかることが多く、流産の可能性が高いから新築はおよしなさい!という先人の知恵と思いやりが隠されています。

こういった、理にかなっていることも多いのです。

一方で、建築技術の進歩や私たちの暮らしの変化に伴い、現代の社会にはそぐわなくなった部分もあります。

前述した例で言えば、今の時代は浴室の断熱性が上がり、トイレもヒーター入りの便座もありますので、(健康被害のリスクが高いのに変わりはないかもしれませんが)昔のように家の中で寒さが命を脅かすことは考えにくいです。

それなのに、家相のいわれ通りに北側の水廻りを避けると、必然的に日当りのよくない方角に家族の集う居間や居室を配することになってしまいます。

かつては幸せな住まい造りにかかせなかった忠告が、今では無意味どころか悪影響となってしまう点もあり、それが現代に生きる私たちを困惑させているとも言えそうです。

また、基本的に家相は“家相家”に相談します。家相家といってもそれだけを専門にしている訳ではなく、易学者や占い師などが陰陽五行に基づく基本的な手法で相を観ることが多いようです。
(他に、神社やお寺で相談に乗ってもらったり、書店にある高島暦や専門書で自ら調べるなどの方法があります。)

つまり、アドバイスをしてくれる相手は建築の専門家ではないのです。
そのため、家相家などのアドバイス通りに間取りを決めると、やはり日当りのいい南側に台所、浴室、トイレを配置し、日の当たらない北側に居間を配するなど、明らかに住みづらそうな間取りになってしまうこともあります。

家相の上では吉の相でも、家族が幸せに快適に暮らせないようでは本末転倒です。

さらに言えば、実際に建物を建てるとなると、建築基準法、税法、地方の条例、耐震構造や家族の意匠面でのこだわりなど、諸々が絡んできて非常に複雑ですよね。
そこに、家相ファーストで間取りなどを決めてしまうと、建つ家も建たなくなってしまいます。

以上のように、先人の知恵が詰まった家相は現代の住まい造りにもぜひ生かしたいものではあるけれど、矛盾や問題点も伴っているといえます。

家相にがんじがらめになるのではなく、いい点を柔軟に取入れながら、理にかなった家造りをするのが最善と言えるのではないでしょうか。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

日本には、昔から数多くの迷信があります。

「嘘をつくと閻魔様に舌を抜かれる!」など。
子供にとってはとても恐ろしく必死で守ろうとしますが、実際には嘘をついても本当に舌を抜かれることはなく、教育のために道徳的な意味合いで使われています。

昔の人は“凶”や“たたり”などの判りやすく人々が恐れる言葉を使って、現実的に災いを引き起こしやすい事柄を遠のけていたのではないでしょうか。

そう考えると、家相もぐっと身近で扱いやすいものに感じます。

家相が気になる場合でも、気にしすぎず上手く取入れることが大切ですね。
家族みんなが心地よく過ごせることを一番に、素敵な住まいづくりをしたいものですね。

 

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