羽毛布団の魅力、知っていますか?この冬は羽毛布団でワンランク上の眠りを!
だんだんと肌寒くなってきた今日この頃。
冬めいてきたと思ったら、すぐにやってくる季節。
寒い時期になると、すんなり入眠できない人も多いかと思います。
特に女性は冷え性が多く、体が冷えたままだと、なかなか快適な睡眠時間を過ごせないことも・・・。
そんな冬の眠りを、ワンランクレベルアップしてくれるのが、羽毛布団です。
羽毛布団は、綿布団やポリエステルの布団などと比べると、やはりお値段が張ってしまうため、なかなか手が出にくいアイテムではあります。
でも、価格に見合った価値を実感できるのも事実。
今回は、そんな羽毛布団のメリットなどを中心に、その魅力に迫りたいと思います。
そもそも羽毛布団とは
混同されがちですが、羽毛布団と羽根布団は、実は全くの別物。
羽根布団は、水鳥の羽根を布団の中に詰め込んだタイプの掛け布団で、羽毛よりも硬く、ゴワゴワとした感触です。
そのため、掛け布団ではなく、枕として使用されるケースがほとんど。
悪質な訪問販売業者などは、羽根布団を羽毛布団と偽って購入させようとする場合もあり、注意が必要です。
一方、本物の羽毛布団は、水鳥の羽毛を布団の中に詰め込んだタイプの掛け布団。
つまり、羽根と羽毛は全くの別物ということです。
なかなか区別しづらいポイントなのですが、羽根(フェザー)は、水鳥の背中の部分の毛であり、真ん中にしっかりとした芯があります。
枕やクッションなど、弾力性が必要なアイテムに使用されるのが、この羽根なのです。
そして、一方の羽毛(ダウン)は、水鳥の胸の部分の毛であり、たんぽぽの綿毛のようにふわふわなのが特徴です。
羽根とは違い芯がなく、軽くてふわふわな羽毛は、1羽の水鳥から10~20g程度しかとれない、とても貴重なものです。
冬になると多くの人が着用するダウンジャケットの‟ダウン”は、つまり羽毛ということ。羽毛は保温性、吸湿性に優れているため、冬場のジャケットの素材として重宝されているわけです。
また、同じ羽毛でも、鳥の種類によって価格も異なります。
一般的に、グース(ガチョウ)とダック(アヒル)の羽毛が使用されていますが、より高価なのはグース、つまりガチョウの羽毛。
ガチョウの方がアヒルよりも体が大きいため、羽毛のサイズもより大きなものになります。
そのため、多くの空気を含むことができ、保温性に優れています。
羽毛布団の選び方
羽毛布団と一口に言っても、その価格はピンキリ。
高いものだと100万円以上するアイテムもあります。
なかなかそこまでの高額な羽毛布団を購入する人はいないかと思いますが、どんな羽毛布団が良いのかなど、買う時の基準は、素人にはなかなか判断が難しいのが現実です。
では、一体どこで価格が変動してくるのか、お話していきたいと思います。
①ダウンとフェザーの比率
⇒もちろん、ダウン、つまり羽毛のみを使用している布団の方が高価。
しかし、中にはフェザー(羽根)を混ぜて、ダウンの量を減らしている布団もあります。
②ダックかグースか
⇒先ほどお話ししたように、使用している羽毛がダックのものかグースのものかで価格も変わっていきます。
グースのタイプがより高価ですが、寝心地や保温性はその分優れています。
③ダウンの質
⇒同じダック、グースだとしても、育った環境によって羽毛の質が違います。
例えば、一般的には寒い地方(シベリアなどの極寒地)で育った水鳥の方が、寒さに備えるために暖かい羽毛を作ると言われており、その分羽毛として高品質なものになります。
④製造工程
⇒具体的には、羽毛の洗浄の工程です。
当然ではありますが、生き物からとった羽毛は、きちんと洗浄しないと臭いがなかなか落ちないと言われています。
これは、付着している皮脂が原因なので、しっかり洗浄せずに加工してしまうと、臭いの元になってしまいます。
➄キルティング
⇒簡単に言うと、羽毛の詰め方です。
羽毛布団の側生地の間に羽毛をはさみ、動かないように縫い合わせるのがキルティング。
このキルティングの技術によって、羽毛布団の価格も変わっていきます。
また、側生地の品質も、価格に影響するポイント。
長綿、シルク、合成繊維などその種類はさまざまです。
購入するときは、上記のポイントに注意する必要があります。
また、購入する場所が、デパートなのか、寝具専門店なのかなどによっても価格は異なります。
一般的に、寝具専門店は‟専門店”と言うこともあり、寝具の知識が豊富なスタッフが多いことや、デパートよりも低価格で販売していることがほとんど。
「どこで購入するか」という部分も、選び方の重要な要素になるのです。
羽毛布団のお手入れ方法
使用しているうちに、どうしてもダウンが下の方に偏りがちになります。
なので、ときどき足下の両端を持って、ダウンの偏りを無くし、バランスを整えるようにしましょう。
また、羽毛は多くの空気を含んでいるアイテム。においの強いものの近くに置くと、においを吸い込んでしまうことがあります。
そして、大事なのが干し方。
過度な日干しは羽毛の劣化につながるので、片面30分~1時間程度にしましょう。
また、綿布団と違い、干すのは月に1~2回で十分と言われています。
最後に
いかがでしたでしょうか。
今後、あっという間に寒い季節がやってきます。
皆さんも、この冬は温かい羽毛布団で、ワンランク上の眠りを体験してみませんか?