デザイナーズ家具でお部屋をお洒落にしたい!そんな時は「リプロダクト家具」もチェックしてみよう。
お洒落なインテリア雑誌やホテル・カフェなどで見かける素敵なインテリアには、よくデザイナーズ家具が使われています。デザイナーズ家具とは、その名の通り家具の設計や製作をしたデザイナーのコンセプトが前面に出た家具の事を言い、他には無い個性的なデザインや熟考された使いやすさが特徴です。代表的なもので言うと、チャールズ・イームズ、ハンス J. ウェグナー、日本人にゆかりにある方ですとイサム・ノグチなどでしょうか?名前は聞いた事が無くても、彼らが作った名作家具をどこかで見かけたり、ホテルやカフェなどで知らないうちに座っていたという事もあるかも知れません。
デザイナーズ家具は、1つ置くだけで空間が垢抜け、お部屋が素敵な印象になります。ぜひとも、インテリアに取入れたいものです。しかし、そんなデザイナーズ家具、実際購入しようとすると、とても手が出せないというお値段であったりします。。
そんな時に、頼れるのが、「リプロダクト家具」(ジェネリック家具)です。この「リプロダクト家具」であれば、憧れの名作家具をお手頃なお値段で、手に入れる事が出来ます!
今回は、この「リプロダクト家具」についてお伝えします。
まずはデザイナーズ家具を知ろう!
【チャールズ・イームズ】
こんな椅子、見かけたり、座ったりした事ありませんか?
これは、「シェルチェア」といって、チャールズ・イームズ&レイ夫妻のデザインした椅子です。チャールズ・イームズはアメリカのデザイナーで、積層合板やプラスチック・金属といった素材を使って、20世紀における工業製品のデザインに大きな影響を与える作品を残した人です。1907年に誕生し、1950年代(ミッドセンチュリー期)、アメリカのオフィス家具メーカーであるハーマンミラーからのオファーにより、数多くの素敵な家具をデザインしました。その魅力は、大量生産を目的とし、FRPなどの人工的な素材を材料としていますが、現代のようにコンピュータによるデザインをするのではなく、手や体でシルエットを確かめるという丁寧な設計によって作られた、優しく美しいシルエットです。
【ハンスJワーグナー】
こんな椅子はどうでしょう。こちらは「Yチェア」と言い、イームズのシェルチェアに対して、木製で柔らかい曲線、金具を使わない美しい接合部が特徴の椅子です。この椅子はデンマークの家具デザイナー、ハンス・ウェグナー(1914年)によるもので、ウェグナーは生涯で500種類以上の椅子をデザインし、20世紀の北欧デザイン界に多大な影響を与えました。
【イサム・ノグチ】
こんなテーブルはどうでしょうか?こちらは、イサム・ノグチの作品です。イサム・ノグチは、アメリカ合衆国ロサンゼルス生まれ、父親が日本人という日系人で、彫刻家、画家、インテリアデザイナー、造園家・作庭家、舞台芸術家と色々な顔を持つデザイナーです。彫刻家らしい印象的なテーブルで、置くだけでお部屋が洗練された印象になります。他にも和紙を使った照明等も有名です。
彼らは、もう亡くなっていますが、彼らが生み出した家具は今も作られ、私たちを魅了しています。その商品の中には、当時のデザイナーのデザイン・設計を忠実な形で作り続けるられている正規品と、なるべく同じ様に作った「リプロダクト品」があります。
リプロダクト家具とはどういうもの?
デザイナーなどによりデザインされた製品の多くには「意匠権」が登録されています。
リプロダクト家具とは、意匠権をはじめとする権利が切れたデザイナーズ家具を真似て制作された家具のことを指し、「ジェネリック家具」とも呼ばれます。開発費が少なく、デザイナーやその功績を管理する財団に支払うロイヤリティーも発生しないため、製品を低価格で提供できるという強みを持っています。
こうした「リプロダクト家具」の普及により、私たちもデザイナーズ家具を身近に、楽しめる様になりました。
しかし、「リプロダクト家具」の購入には気をつけないと行けない点もあります。
「リプロダクト家具」を選ぶ事のメリット・デメリット
〈メリット〉
○本物とそっくりのデザインの家具がリーズナブルな価格で手に入る
○サイズをより使いやすく改良したり、素材をより環境に優しいものに変更している商品がある
○ユニークな素材やオリジナルではない新しさをプラスした、素敵な商品もある
〈デメリット〉
○デザイナーの細かな意図が反映されていなかったり、正規品と全く同じではないこと
○品質の面で本物より劣ることもある
○保証期間が短かったり、無いこともある
まとめ
いかがでしたでしょうか?
合法的に、真似ても言いよ!と許可を受けて生産される「リプロダクト品」。
手軽にお洒落なデザイナーズ家具を手に入れたい場合は、とても役立ちます。
デザイナーのこだわりを今も伝え続ける正規品を使ってみたい!という憧れはありますが、そこまでのこだわりが無い場合、デザイナーズ家具(テーブルや椅子)を1つ置くだけで空間が、一気にお洒落になりますので、リプロダクト品を考えてみるのも1つの方法です。
その際には、同じ「リプロダクト家具」を扱っていても、販売店によって品質のしっかりしたものとそうでないものがあるので、気をつける必要はあります。
大きな家具屋さんが、リプロダクト家具を作っている事もあるので、そういった商品ですとより安心ですね!
気になった方はぜひ、御参考下さい。